MVR(自己蒸気機械圧縮)システムの導入で
ボイラーの省エネを!燃料費、CO2排出量を大幅削減できます。

私たちの暮らしは、蒸留や濃縮工程で得られる沢山の製品によって支えられています。一方で、これらのプロセスはエネルギーを大量に消費します。
化石燃料を活用したボイラースチームに自己蒸気機械圧縮(MVR)システムを上手に組み合わせると、ボイラーの燃料やCO2排出量を大幅に削減できる可能性があります。

01

自己蒸気機械圧縮(MVR)システムの原理

圧縮機で気圧を下げることで水の沸点を下げる

廃熱を利用して低い沸点で蒸気を作る

蒸気を圧縮機で高温にして再びプロセスで利用する

圧力と沸点の関係

気圧の差により山頂では、地上より低い温度で水を沸騰させることが出来きます

圧力と沸点の関係の説明図

廃熱の利用例

MVRでの廃熱の利用原理

大気圧では85℃で温めても水は沸騰しませんが、圧力を下げれば85℃でも沸騰し80℃の蒸気を作ることができます。その蒸気をさらに圧縮し高温蒸気を製造し、再びプロセスで利用します

02

蒸留プロセスへの適応例

エタノール蒸留プラントへのMVR事例

MVRのエタノール蒸留プラントでの利用例の図 MVRのエタノール蒸留プラントでの利用例の図

エタノール精留塔で生成されたエタノール留分(78℃)には精製過程で使用された熱が大量に含まれています。
この熱は液化の際に、冷却除去する必要がありますが、単純にクーリングタワーで排出(既存設備)せずに、流下液膜式熱交換器でエタノールの凝縮潜熱を循環水側に熱移動させ、低温の蒸気(75℃)として回収し、再度圧縮高温化してプロセスの加熱に再利用することで、ボイラーの蒸気量を大幅に低減しています。

03

ボイラー燃料、CO2排出量削減効果

導入メリット

MVRの導入メリット

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CO2排出量削減効果

期待できる年間CO2排出削減量

70

%

ボイラーからの転換

70

%

【比較条件】ボイラー側燃料:都市ガス | 発熱量:39.96MJ/m3 | CO2排出単位(燃料):2.217㎏-CO2/Nm3

※上記計算結果は当社比